
失った歯を人工の材料で補うインプラントは、非常に古くから行われてきました。
紀元2世紀から3世紀の古代ローマ時代の人骨には鉄製の人工歯が発見されています。
これは、当時すでにインプラント「もどき」が試めされていたことを示していると言えます。
さらに、古代インカ帝国時代においては、エメラルドで作られた2本の人工歯を持つ人骨が発見されており、中国やエジプトでも象牙でできた人口の歯が植えられた人骨が発見されています。
日本においても16世紀の木製の総義歯が残っています。
インプラントが臨床現場に登場したのは1910年代。
驚くことに、当時インプラントは注射針と同じ金属をバスケット型に加工して使用されていたようです。
また、1930年代にはスクリュー型、1940年代にはらせん型のインプラントが考案されました。
インプラントの材料はコバルト、金、セラミックなどを使用していたようですが、どれも満足できるものではありませんでした。そのようなインプラント治療に革命が起こったのは、1952年にスウェーデンのブローネマルク教授がチタンと骨が結合することを発見し、インプラントにチタンを応用したことだと言われています。
これをきっかけにインプラントの改良が日々向上し、現在では頻繁にインプラント治療が行われ、インプラントが最も完成度が高い治療法であると考えられるようになったのです。